イベントレポート - Foret

京鹿の子絞染め 体験教室
1200年の歴史と伝統を持つ絞り染。その技法をわかりやすく伝える体験教室を開催いたしました。80年以上にわたり、絞り染専門の製品を作ってこられた「絞り工房にしむら」さんの染め工場での体験教室をレポートです。

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お客様もスタッフも絞り染めは初めてなので、ワクワク楽しい雰囲気でスタートです。まず、シルクの白いスカーフにお好みの柄を針と糸で手縫いしていきます。柄は「桜の花」「梅の花」「丸」の3種類の中から選びます。さすが主婦の方々、馴れた手つきで針を運び、黙々と手を動かします。縫う糸の間隔は短か過ぎず長過ぎずがポイント。
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一通り縫い終わると、次は縫った部分をつまみ上げ糸でぐるぐると巻いて絞ります。絞り方が緩いと、出来上がった絵柄の輪郭がぼやけるので、きつく糸を巻きつけます。この微妙な力加減で、作品の味わいが変わってくるようです。皆さん真剣そのもの。絞りができると次は染めの工程です。
奥にある工場へ移動して、いよいよ染めていきます。染めの工場に入ったことがないので、皆さん、ちょっとドキドキの表情。先生の説明に従って染めていきます。染め色は華やかなピンクと、シックな紫の2種類の中から選びます。淡い染料の入ったバケツと濃い染料の入ったバケツ。それぞれ交互に浸し、色のグラディエーションに仕上げます。浸す時間や回数などで色合いが変わるので、2つとして同じものは出来ないそうです。
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染め上げると脱水して染めの工程は終了。再び、教室に戻り、絞った部分の糸を取っていきます。くるくると糸がほぐれると、鮮やかな柄がスカーフに浮かび上がります。「綺麗!」皆さんの歓声が聞こえてきます。世界にたった1つしかない、自分だけの1枚のスカーフが出来上がりました。
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Foretでは、これからも皆様に楽しんでいただける多彩なイベントを企画して参ります。皆様のご参加をお待ちしていますので、どうぞふるってご応募ください。

フクロウ

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