元禄時代に誕生した京友禅。その伝統美は現代に受け継がれ、着物から和装小物まで多彩に表現されています。Foretでは、そんな友禅染めをお手軽に体験できる教室を開催。その模様をﾚﾎﾟｰﾄいたします！

会場は、創業百余年の伝統を持つ手描き友禅の老舗、丸益西村屋さん。大正時代に建てられた、京町屋、歴史的建造物の中にある工房です。教室はForet会員の皆様総勢100名様。今回は、初心者向けということで、友禅のなかでも、比較的手軽かつ本格的な品物を作ることができる摺込友禅（すりこみゆうぜん）と呼ばれる手法を用いて、一点物の作品「ﾗﾝﾁｮﾝﾏｯﾄ」を仕上げます。

ﾃｰﾌﾞﾙには、赤や黄色、緑色など鮮やかな染料と爽やかな麻生地のﾗﾝﾁｮﾝﾏｯﾄ。まず型紙を選びます。型紙は花や動物をはじめ、幾何学模様や伝統柄など多種多彩。自分なりに選んで組み合わせて、絵柄を考えていきます。

描くものが決まると、型紙を針で留めてその上から染料を塗る工程に入ります。ﾊｹを立てて、円を描くようにするのがｺﾂ。色を重ねたり、かすれ具合を調節したり、ｸﾞﾗﾃﾞｨｴｰｼｮﾝにしたり･･･。色の組み合わせは自由自在。自分の感じたまま染めていくのが楽しい。

針で留めた型紙を全て外すと、期待以上に美しく色鮮やかな図柄が立体的に浮き上がります。出来上がったﾗﾝﾁｮﾝﾏｯﾄは、とても美しく、皆さんにご満足いただけたことと思います。

Foretでは、これからも皆様に楽しんでいただけるよう、多彩なｲﾍﾞﾝﾄを企画してまいります。皆様のご参加をお待ちしていますので、どうぞご応募ください。