イベントレポート - Foret

祇園祭講座と山鉾めぐり山伏山特別見学 レポート
建仁寺両足院の半夏生と祇園の紫陽花を訪ねて レポート

川勝總本家の漬物教室 レポート

大正6年創業、京漬物の老舗「川勝總本家」で、職人さんから伝統の技と味を教わる漬物教室を開催いたしました。会場は築100年を経た現在も、昔ながらの佇まいを残す京町屋。
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教室が始まると、講師はまるで落語家さんかと見まがうばかりの和やかな雰囲気に包まれました。流暢な話しぶりと笑いを交えたエピソードに参加者のみなさまも一気に引き込まれていきます。まずは、ぬか漬けについてのお話。ぬか漬けを作るために欠かせないのが、いわゆるぬか床です。ぬか床は作り方や入れる野菜の種類でさまざまな乳酸菌や酵母が組み合わされ、独自の酸味や旨みが生まれるそう。各家庭オリジナルのぬか床が作れることも大きな魅力のひとつです。また最近では、植物性乳酸菌を生きたまま直接摂取できる健康食品としてもぬか漬けは注目されています。ぬか漬けは、生野菜より栄養に優れていて、さまざまな病気の予防やダイエットにも効果があるとのこと。まさに先人の知恵の賜物ですね。
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続いて講師によるぬか床づくりの実演です。今回はぬかを炒るところから見せてもらいました。フライパンでしばらく炒って、きな粉のような香りがしてきたら出来上がり。また胡瓜と茄子の塩もみや、白菜の浅漬け、ぬか床の管理方法など、家庭で実践できるノウハウも分かりやすくレクチャーしていただきました。
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また現代人にとっては大変興味深いお話も聞くことができました。本来、保存食として作られた梅干しや浅漬けも、昨今の減塩ブームの影響で、中には腐りやすい市販品も増えているのだとか。さらには「減塩=健康」という風潮についてのお話しも。塩分も摂取不足によっては健康に影響をおよぼすとのこと。何でも適量が一番ですね。

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最後は待ちに待ったぬか床体験です。各自用意されたぬか床に、大根、茄子、胡瓜、白菜を漬け込みます。ぬか床は漬けた桶ごとご自宅にお持ち帰りいただきました。これから我が家のオリジナルぬか床として大事に育てていってくださいね。

フクロウ

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