イベントレポート - Foret

加藤登紀子 トークセッション with Yae・・・  〜愛を耕すものたちよ〜 レポート

御室仁和寺と冬の風物詩・了徳寺「大根焚」ツアー レポート

いよいよ師走に突入・・・ということで、らくたびツアーも年末ならではの「大根焚」をメインに、御室〜鳴滝近辺を歩いてまいりました。
今回もらくたびツアーでは初のエリア。まずは、御室の隠れ名所「蓮華寺」へ。真言宗で弘法大師ともゆかりのある蓮華寺は、きゅうりに疫病や厄難を封じて病気平癒を祈る「きゅうり封じ」でも有名。また、ふっくらした優しそうなお顔が特徴の五智如来の石仏も見どころです。
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そのあとは、すぐ隣にある世界文化遺産でもある「仁和寺」へ。仁和寺は、約1100年以上も前に宇多天皇という方が出家された、天皇家ともゆかりのある日本最古の門跡寺院です。現在の金堂は国宝に指定されており、徳川家光によって御所から移築された紫宸殿で、現存する最古のもの。
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▲紫宸殿を移築した国宝・金堂。確かに寺の建物にしては、どことなく雅な感じがする・・・

仁和寺には、境内に「九所明神」という面白い神社もあります。仁和寺の伽藍を守る社として、他の有名な神社の神様を、なんと9柱も祀っています!
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▲商売の神様からお酒の神様まで。ほぼ神様オールスター状態。これだけ神様がいれば安心ですね。

他にも、宇多法皇に大宰府への流罪を取り消してもらうための直訴をしに来た菅原道真が、勤行中だった法皇を待つ間腰かけたという石が。菅原道真は、何時間も待ったものの、結局法皇には会えなかったという切ないお話が残っています。
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仁和寺を後にして、次に向かったのは「福王子神社」。宇多天皇のお母さんが祀られている神社で、仁和寺の鎮守社で近隣の氏神も兼ねていて、秋にはお神輿も出るのだとか。
そして、今年のアート界を席捲した「琳派」の名所である「尾形乾山窯跡」へ。9月のらくたびツアーで足跡をたどった尾形光琳の弟にあたる乾山は、京都の乾の方角にあたる鳴滝の地に窯を築いたことから「乾山」と号したのだとか。今は石碑が残るだけですが、暖冬の影響か、12月にはいっているというのに紅葉がちょうど見ごろで美しく色づいていました!
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▲窯跡を訪ねてきたら、嬉しい誤算で紅葉狩りもできちゃいました!

最後は今回のハイライト「了徳寺」へ。お目当てはもちろん「大根焚」です。大根焚とは、その昔、親鸞聖人がこの地を訪れた時に、村人たちが大根を塩味で焚いておもてなしをしました。喜んだ聖人は、庭先のススキの穂を筆代わりにして「帰命盡十方无碍光如来」という名号を残され、以来、このことにちなんで大根焚が毎年行われるようになったのだそうです。大根焚は、無病息災・家内安全にきくとされていて、了徳寺のほかでも、毎年12月になるといくつかの寺で行われています。
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▲大きな鍋で豪快に焚く大根焚。了徳寺の大根焚には甘辛く煮たお揚げさんもついていて、食べるとほっこりしました。

2016年もさらに面白い企画を準備しておりますので、どうぞご期待ください!

フクロウ

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