イベントレポート - Foret

そば打ち体験教室 レポート

連日多くの観光客で賑わう清水寺の近くの「そば打ち体験 きよみず亭」で、自分で打ったそばが試食できる本格的な「そば打ち体験教室」を開催いたしました。会場は、産寧坂(三年坂)を下ってすぐの場所。鮮やかな朱色の野点傘が目印です。
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まずはご主人から、そばに関するお話を聞きました。今回、皆さんにチャレンジしていただいたのは「挽きたて・打ちたて・茹でたて」の三拍子揃った「三たてそば」と呼ばれる美味しいおそばだそうです。挽きたてのそばは、なぜ美味しいのでしょうか?それは空気に触れて酸化する前に食べるからです。
酸化するとそばの味は格段に落ちてしまうので、そば打ちはスピードが命だそうです!
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はじめは、石臼でそば粉を挽くところから体験します。石臼をゴトゴトと回しているうちに、部屋中にそばの芳しい香りが漂いはじめてきました。挽き上がったそば粉を大きな鉢に移したら5人1組のグループに分かれて、次は鉢回しの作業。水を加えて一生懸命こねていき、休まず鉢の中で回し続けていると、粉状のそば粉が徐々にそぼろ状に変わってくるのがわかります。さらに休まず回し続けると、まん丸いそば粉の玉の出来上がり。

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そば粉の玉をタケノコ状の形に整えたら、作業台に打ち粉をひいて、そば粉の生地を薄く引きのばしていきます。ここで注意することは、絶対に引っ張らないこと。破れてしまったそばは、元にもどりません。そばはとってもデリケートなんですね。厚さ3cmから1cmへと引きのばし、ピザ生地のような大きな丸い円ができたら、今度は麺棒を使って薄さ1mmになるまでがんばって引きのばします。思った以上に根気の要る作業で、参加者の皆さんも悪戦苦闘。

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十分な薄さになったら、ようやくお待ちかねのそば切りです。切り板にそばを乗せたら、大きな四角い包丁(想像以上に重くてビックリ)で切っていきます。そばをあまり目で見ないように意識しながら、細かく直角に切ることがポイント。グループのメンバーでお互いに協力し合いながら約1時間、ついに手打ちそばの完成です。

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体験終了後は、出来上がったおそばの試食タイム。薬味のわさびは、信州安曇野産本わさびをまるまる1本使用します。ここで、ご主人から美味しい通なおそばの食べ方を教わりました。まずはそばひとつまみを、何もつけずにそのままいただきます。自然なそばの香り・口当たり・のど越しを楽しむことができます。次にわさびを直接そばに乗せていただきます。そして最後は、わさびをそばつゆには溶かさず、そのままそばに乗せて、麺の先だけそばつゆにつけていただきます。おろしたてのわさびと、そばの相性は抜群。苦労して自分で打ったそばだからこそ、尚更忘れられない味になりました。

フクロウ

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