イベントレポート - Foret

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「もふもふ♪モスペット」作り体験教室 レポート

ここ数年、テレビや雑誌、WEBなど様々なメディアでも取り上げられるほど注目を集めている「京都発」のインドアプランツがあります。カラフルで楽しい苔玉ペット「モスペット」は土を全く使わない、室内鑑賞用の植物です。天然の水苔を丸く固めて作られた「苔玉」で植物を包み、手足や顔を付け、アート水苔(和紙繊維)をコーティングすると、とってもキュートなキャラクターが出来上がります。今回Foretでは、オリジナルの「モスペット」作りにチャレンジしました。
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講師は、京都で「ことのは園藝研究所」を主宰するモスペットの生みの親・石田所長。京都に15人だけの“一級室内園芸装飾技能士”の資格を持つグリーンアドバイザーです。まるでグリーン博士のような石田所長の白衣姿がステキでした!まずは石田所長からモスペットの植物に関する説明がありました。「エアープランツ」と呼ばれる植物で、水分や養分を吸収する根を持たない、独特な進化をした植物です。パイナップル科に属しており、中南米が原産地。土からは生えておらず、主に岩や木の幹などから生えています。生育に必要な水分・養分は葉から吸収するのですが、水分は夜に吸収するので必ず暗くなってからあげるのがポイント!また風通しの良い明るいお部屋が大好きで、ジメジメしたところ、暗すぎるところ、冷暖房の風が直接当たるのは苦手です。
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モスペットのあれこれを教わったところで、いよいよモスペット作りに取りかかります。今回は2匹のモスペットを作ります。まずはじめに、アート水苔の色選びから。白、ブルー、グリーン、ピンク、パープルなど、紐状になったカラフルなアート水苔の中からお好きなものを2種類と、メインの苔玉を選びます。苔玉は一匹ずつ全て手作りで制作されているため、形や大きさ、表情も少しずつ異なります。そして、モスペットのアタマの部分に植えるエアープランツ選びです。実際にエアープランツを触ってみると意外と固く、葉の先が尖ったような形状になっていて、少しチクっとします。
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全部選び終えたら、苔玉のアタマに空いた小さな穴を、西陣織に使う「管(くだ)」を使ってグリグリと大きく広げていきます。エアープランツを差し込める大きさまで広がったらOKです。次はモスペットのカラダに「×」印を描くようにして、グルグルとアート水苔の紐を巻き付けていきます。縛りつけるようにしてしっかり巻き付けていくことがポイントです。苔玉の表面が見えなくなるまでまんべんなく巻き付けたら最後に2回堅結びをして完了です。次に細い竹串を使って、目玉周りにある紐を「目玉の裏側」に入れ込みます。クリッと目玉が出てきたことで、モスペットの表情が見違えるように可愛くなりました。最後に針金で出来た口のパーツを差し込んで、エアープランツをアタマに植えたら、本体は完成です。
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仕上げに、帽子や耳、メガネなど、たくさんのデコチャームの中からお好みのパーツを選んでモスペットをデコレーションしていきます。まるでアクセサリーショップに来たような気分で、会場の雰囲気も一気に賑やかなムードに。おめかししたモスペット2匹をおしゃれなバスケットにちょこんとセットしたら、愛くるしいオリジナルモスペットの出来上がりです!完成したペットを参加者同士で見せ合ったり、スマホで撮影したりと、笑顔が絶えない教室となりました。
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最後に講師の石田所長からひとつアドバイスがありました。「モスペットは“作って終わり”ではなく、一番の目的は“葉っぱを育てていくこと”」だそうです。いつもニコニコ笑った表情で、お部屋の雰囲気を明るくしてくれるモスペット。これからも大事に育てていってくださいね。
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フクロウ

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