去る8月25日(木)、中京区押小路柳馬場にある「大江能楽堂」にて「茂山狂言　大江能楽堂見学ﾂｱｰ」が開催されました。明治様式の能楽堂を舞台にした、Foret限定の超ﾌﾟﾚﾐｱﾑ企画の様子をたっぷりお届けします！

まずはお集まりいただいた皆様を、長い廊下の先にある能楽堂へとご案内。大きな松が描かれた舞台は明治様式がそのまま残されており、会場全体になんともいえない重厚な雰囲気が漂っています。

ほぼ定刻通りﾂｱｰはｽﾀｰﾄ。最初に、大江能楽堂の大江美智子さんから、今年104年目を迎える大江能楽堂の歴史やﾙｰﾂ、舞台設備の名称や由来などをわかりやすく、流れるようにご紹介いただきました。その格式の高さに、背筋が伸びる思いがします。

次にForetではすっかりお馴染みとなった、茂山逸平さんにご登場いただき、「演じる側」からの視点で能舞台についてあれこれとご説明いただきました。こちらの能舞台は松で出来ているので長年の松脂で床が自然に黒く光る、といったｴﾋﾟｿｰﾄﾞからも舞台の持つ長い歴史が感じられるようです。

続いてはいよいよ本ｲﾍﾞﾝﾄの目玉企画！一般の方が決して上ることが出来ない能舞台から舞台裏の見学、役者の方が登場される「切り戸」をくぐっての能楽堂見学です。神聖な場所だけあって、皆様一様に緊張気味でしたが、逸平さんの楽しいご案内のおかげで、回り終える頃には、すっかりﾆｺﾆｺ顔。記念撮影にも力が入ります！

休憩を挟んだ後、茂山七五三先生・茂山宗彦さん、そして逸平さんという、七五三先生親子による豪華ｷｬｽﾄで狂言『口真似』をご披露いただきました。格式高い能舞台での狂言は迫力満点！大変贅沢なひと時に、皆様うっとりしたり笑ったりと大忙しのご様子でした。

今回は「大江能楽堂」という歴史ある空間をお借りして、皆様に「本物」の舞台の魅力を五感で感じていただきました。Foretではこれからも様々なｽﾀｲﾙで狂言の魅力を感じていただけるｲﾍﾞﾝﾄを行っていきますので、皆様ぜひご参加ください！