健康志向で注目のぬか漬け。その漬物教室のｲﾍﾞﾝﾄﾚﾎﾟｰﾄです。会場は、大正6年創業の老舗「川勝總本家」。その伝統の技と味を守り続けるにふさわしい、築100年を超える京町屋です。

ところが、講師はとても気さくな方で、笑いと和める雰囲気の中で教室の始まりです。まずは、漬物についてのお話。ぬか漬けは、ぬか床の作り方や入れる野菜の種類などによって、様々な乳酸菌が組み合わさり独自の味ができること。漬ける人それぞれ違う味になるのが魅力のようです。また、最近は発酵食品が健康に良いとのことで、乳酸菌が注目されています。

ぬか床には約30種類以上の乳酸菌があり、病気の予防など様々な効能があるとのこと。やはり伝統食品はとても健康的なのですね。続いて、ぬか床づくりを講師に実演していただきました。また、胡瓜と茄子の塩もみや、白菜の浅漬け、ぬか床を維持していくための伝統的な方法と今の生活に合わせたﾉｳﾊｳなどを公開。ご参加の皆さんは熱心にﾒﾓを取りながら、講師のご家庭での漬物ｴﾋﾟｿｰﾄﾞにも大爆笑。

最近の梅干は塩分が少なくて腐りやすいとか、浅漬けは腐敗が進むのが早いのですぐに食べた方が良いこと、さらには減塩の風潮が逆に不健康を招いていることなど、興味深い話もお聞きすることができました。

最後は各自に用意されたぬか床に、大根、茄子、胡瓜、白菜を漬け込みます。あまりぬか床を触ったことのない方もいらっしゃって、わいわいと賑やかで楽しそうでした。

Foretでは、これからも楽しんでいただける多彩なｲﾍﾞﾝﾄを企画してまいります。皆様のご参加をお待ちしていますので、どうぞふるってご応募ください。