5月31日、妙心寺の塔頭「東林院」で精進料理教室を開催しました。

教えていただいたのは、西川住職。精進料理研究家として有名で、お寺で料理教室を開催されています。
教室のはじめに、精進料理についてお勉強。難しく考えず、「旬の素材を選ぶ」「食材をきちんと使いきる」など、本来当たり前のことを実践すべきだと実感しました。動物･植物問わず、命をいただいて食事をしているという気持ちでいれば、料理する姿勢も変わりそうです。

班に分かれて早速調理開始。今おいしい旬の素材を使って、「じゃが芋の揚げあんかけ」「新じゃが餅」「新玉ねぎとｱｽﾊﾟﾗの梅しょうゆ」の3品を作ります。

こちらは、新じゃが餅のごまだれ用に、黒ごまをすっているところ。油分が染み出してしっとりするまで手をゆるめられません！

新たまねぎの和え物には、自然の酸味を利かせるために梅干を使用しました。この梅干も住職の手作りなのだそうです！

最後の10分は仕上げに大忙し！
住職の作った3品とご飯･赤出汁･お漬物を一緒に盛り付けて完成です！朱塗りのお膳に盛ると、なんともおいしそう。

昼食は、お庭の見える和室で。食べる前に、食事についての心掛けや作法をまとめた「食事五観文」を復唱します。「食事も薬のひとつとして食べる」「食べ過ぎ･飲み過ぎない」など、食べることについてしっかり考え、自然の恵みに感謝してからいただきました。

料理すること･食べることを、禅の教えを通じて考える。京都に長年暮らしている方でもなかなかできない貴重な体験を楽しんでいただけたことと思います。たくさんのご応募･ご参加、ありがとうございました。