着物や帯に使われ、長い歴史を持つ金彩友禅。その技法を使って、色鮮やかにエコバッグの図柄を彩る体験教室を開催しました。その模様をレポートいたします。
講師は、金彩友禅作家として活躍されている畠山正義氏。金彩友禅の歴史について、詳しく教えていただきました。中国を経て伝わったこの技術は、平安時代の仏教絵画や絵巻物にも見られ、全盛期は桃山時代。江戸時代の衰退後、明治時代中ごろに復活したということです。
手描き友禅より歴史が古い伝統工芸ということで、興味を持たれ体験される方は増えているようです。
予め特殊な接着剤を塗って描かれた、「駒」「兎」「下駄」の3種類の図柄の中からお好きな柄を選んで頂きます。図柄の上の保護シートを少しずつ剥がして、その柄に金銀の粉や色金箔を張りつけていきます。
約100色もあるという、多彩な色の中から、自分の感性に合わせて色を選択。色のバランスを考えながら刷毛で粉を塗り着色します。まわりに飛んだ粉をハンドブラシで丁寧に掃くと、きらびやかな絵がくっきり。自分の名前のサインを描いて完成です。
仕上げは、先生が皆さんの作品にアイロンをあてて金箔を定着。色鮮やかな手作りのエコバッグが出来上がりました。Foretでは、これからも楽しい企画をご用意していきます。皆様お気軽にご応募くださいね。