台風11号が迫る中、今年もらくたびさんのご案内で祇園祭の山鉾めぐりツアーに行ってきました!
まずは「らくたび京町家」にて、らくたび・山村さんの祇園祭講座からスタート。そもそも祇園祭はどうやって始まったのか、1ヶ月かけて行われる祇園祭の全貌や裏舞台についてなど、明治〜現在までの祇園祭の写真を使って、丁寧に講義していただきました。
▲引っ越し後の「らくたび京町家」は、間口・奥行ともに広々とした昭和7年に建てられた町家。
▲広々とした座敷での祇園祭講座。「へぇ〜」「そうだったの」など、皆さんの感嘆の声がいたるところから聞こえてきます。
講義の後は町家見学。らくたび京町家は「旧村西家住宅」といって、呉服屋の大店に勤めていた番頭さんの住居でした。国宝の茶室「待庵」を写したとされる茶室や、昔は東山の月が望めた「月見の間(通称)」など、和の風流を凝らしつつ、各階には洋室も備えるなど、近代京町家建築の代表例として国と京都市の文化財にも指定されています。
▲庭からの光が差し込み、明るい茶室
▲洋間は天井や窓などに和のあしらいが
らくたび京町家を後にし、いよいよ祭の熱気あふれる街中へ。ご近所の「六角堂」に立ち寄りつつ、山鉾がたちならぶ新町通・室町通へ向かいました。
▲縁結びにご利益がある柳の大木(右)。枝を2本まとめておみくじでくくるのが正しいのですが、1本だけしかくくっていないものもチラホラ・・・。
山鉾めぐりは、新町通の四条通北側からスタート。最初に訪れたのは、昭和4年まで生稚児をのせていたという古い歴史を誇る「放下鉾」。(生稚児をのせるのは、現在では長刀鉾のみ)
▲放下鉾
つづいて、今のような豪奢な山鉾になる前の、祇園祭成立期の面影を残す「綾傘鉾」。
▲綾傘鉾
中国の故事になぞらえた鉾で、国の重要文化財に指定されているベルギー製の「見送」をもつ「鶏鉾」。
▲鶏鉾
一度は途絶えたものの、近年復活し人気の「菊水鉾」。台風対策で提灯をしまっていたためか、鉾の中の天井画まで見ることができました。
▲菊水鉾。天井には龍が描かれていました。
最後に、昨年も訪れた「山伏山」の特別拝観へ。
入口に展示されている豪華な懸想品の数々を見た後、2階のお座敷で山伏山の御由緒をうかがって、特別にご神体を拝観させていただきました。
▲豪華絢爛な懸想品。町衆の心意気を感じます。
▲2階の窓辺に安置されているご神体。こんな至近距離でお参りできるなんて!
▲茅の輪くぐり
最後に、今年半年の穢れを払い、残り半年の幸せを祈願する「茅の輪くぐり」。茅の輪は、東日本大震災で被災した宮城県岩沼市の農家の方が育てた稲わらで作られています。今も苦しい状況の現地の農家を支援する目的で、昨年から取り組んでおられるのだとか。
心配していた雨も、ツアー終了まで降ることもなく、台風のおかげ?で風が吹き抜け、比較的歩きやすい一日でした。今後もらくたびプロデュースのツアーを企画していく予定です。次回のツアーにも是非ご期待くださいませ!