イベントレポート - Foret

西陣織手織り体験教室 レポート

京都が誇る日本の伝統美「西陣織」を、観て・学んで・体験できる施設「西陣織会館」で、ミニ手機(てばた)を使った西陣織手織り体験教室を開催いたしました。西陣織会館では、西陣織の史料の展示の他、着物ショーが毎日催されています。直接伝統に触れられる観光スポットということもあり、外国人観光客の方の姿も多く見られました。
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はじめに、講師の先生から西陣織の歴史にまつわるお話を聞きました。古くは5世紀、現在の西陣にあたる京都北西部は、たくさんの織物職人が集まって、織物の町として栄えていたんだとか。「西陣」という名前は、1467年に起こった応仁の乱で、山名宗全率いる西軍が陣地を構えたことがその由来。応仁の乱が鎮まったのち、各地に離散していた織物職人が京都に戻り、このあたりで織物作りを再開。以後、この一帯が「西陣」と呼ばれるようになったそうです。
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西陣織の歴史について学んだあとは、お待ちかねの手織体験です。今回は、ミニ手機を使った手織体験ということで、幅20センチ、長さ30センチ程度のテーブルセンター作りにチャレンジします。まずはお履き物を脱いで、ズラッと並んだミニ手機の前に座ります。
あらかじめセットされた糸を使っていよいよ手織開始。「杼(ひ)」を使った糸の通し方、糸の渡し方から、「筬框(おさかまち)」でトントン糸の目を詰めるやり方、足の踏み方など、講師の先生が一から丁寧に教えてくださいます。両手で機を織りながら、同時に両足のペダルで縦糸を上下させるのですが、これが意外と難しい・・・参加者のみなさまも汗を拭いながら一生懸命作品作りに没頭されていました。
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15分〜20分ほど織り進めていくと、徐々に美しい西陣織の模様が浮かび上がってきます。
順調に作業を続けること約30分、一連の手足の動きにようやく慣れはじめてきたところで、オリジナルテーブルセンターの完成です!出来上がった作品だけを見ていると、なんとも優雅で繊細なイメージを感じますが、実際に手織作業を体験してみると、意外にチカラ仕事なんですね。
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最後に講師の先生の手できれいに仕上げていただいたテーブルセンターは、そのままご自宅にお持ち帰りいただきました。参加者の中には京都に住んでいても、西陣織の手織体験は初めてという方が多くいらっしゃいました。これからも是非日本の伝統文化に親しんでいってもらいたいですね。

フクロウ

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