イベントレポート - Foret

和菓子作り体験教室 レポート

サントリー山崎蒸留所と歴史の街・大山崎 レポート

NHKの朝ドラをきっかけに女性の間でも人気がでてきたウイスキー。イギリスの著名なガイド本「ワールド・ウイスキー・バイブル」の2015年版で世界最高のウイスキーに選出された「山崎」をつくっているサントリー山崎蒸留所をメインに、大山崎町をらくたびさんのご案内でめぐりました。
まずは、出発地のJR山崎駅のすぐ隣にある妙喜庵へ。ここには、千利休が作ったとされる国宝の茶室「待庵」があります。日本各地に「利休好みの茶室」や「利休のつくった茶室の写し」と呼ばれる茶室がありますが、待庵は利休本人作の、しかも現存する唯一の茶室なんだそうです。
見学は要予約で、しかも人数制限があることからこの日は妙喜庵の外で、らくたびさんのお話を聞くだけでしたが、こんな京都市中から離れたところに、歴史的に貴重な建物があるなんてびっくりです。
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▲妙喜庵前は、なんとバス停に・・・!

続いて訪れたのは1100年以上の歴史を誇る「離宮八幡宮」。神官が神のお告げを受けて搾油器を発明しえごま油の製造が始まったことから、日本における製油発祥地とされています。八幡宮として創建後に嵯峨天皇の離宮がおかれたことから、現在の名前になったそうです。
さらに、旧西国街道(現府道67号線)沿いにあり、昔の関所跡ともいわれる「関戸明神」や「河陽離宮跡」を訪ねた後、いよいよ本日のメインスポット「サントリー山崎蒸留所」へ。
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▲静けさに満ちた離宮八幡宮
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▲通り沿いにひっそりとたたずむ関戸明神
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▲今では礎石しかない河陽離宮跡は、線路のすぐ裏

蒸留所の見学で驚いたのは、「香りの変化」です。まず建物の外でも敷地内にはウイスキーの香りが漂っていますが、工場見学の最初の工程である麦汁を発酵させる部屋では、なんと醤油のような香りが部屋中に充満!係の人によると、原材料は違うものの(ウイスキーは麦、醤油は大豆)、発酵により“もろみ”のようなものを作る工程なので酵母の香りがするのでは?とのこと。
その醤油のような香りは、次の蒸留工程の部屋に進むとすっかりウイスキーらしい香りに変わり、最後に入った樽を保管する倉庫では、香りを嗅いでいるだけで酔ってしまいそうなぐらいの濃厚なウイスキーの香りに!この香りの七変化には本当に驚かされました。
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▲外までふんわりウイスキーの香りが・・・
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▲醤油のような香りのする、麦汁を発酵させる部屋
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▲タマネギみたいな形の蒸留釜「ポットスチル」
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▲息を吸うだけで酔っ払いそう!貯蔵庫

ちなみに、ウイスキーはいくつかの樽のウイスキーをブレンドさせて作る、「ブレンダ―」と呼ばれる職人さんがとっても重要な役目を果たしています。彼らは、自分の舌が狂わないよう、毎日昼食は決まったメニューしか食べないんだそうです。
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▲熟成年数によって、色が全然違う!
右=4年物/左=12年物

最後はお待ちかねの試飲タイム!「山崎」と「角」のハイボールを楽しみながら、ウイスキーのいろいろな飲み方について解説していただきました。
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▲ついついあのCMソングを歌いたくなる・・・

大山崎町の知られざる歴史に触れ、世界最高峰のウイスキー製造の舞台裏を覗く、大満足の一日になりました!今後もらくたびプロデュースのツアーに是非ご期待ください!

フクロウ

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