イベントレポート - Foret

本格おとうふづくり体験とせいろ蒸し御膳 レポート

はじめてのいけばな体験教室 レポート

今回は、数あるいけばなの流派の中でも、京都発祥で550年もの歴史がある「池坊」さんで、いけばな体験をしてきました!

まずは、いけばなや池坊の歴史について、発祥の地とされる「六角堂」と「いけばな資料館」をご案内していただきました。
「京都の中心」と呼ばれる「へそ石」でも知られる六角堂は、聖徳太子が創建したと伝えられる古刹。代々の池坊の家元は、ここの住職をされているのだそうです!そして、池坊がなぜ池坊と呼ばれるのかという謎の答えも、六角堂にありました。その昔、六角堂の北側には聖徳太子も沐浴したと伝えられる池があり、その池のほとりに僧侶の住坊があったため「池坊」と呼ばれるようになったことに由来しているんだそうです。
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▲池坊の方にご案内いただきながら六角堂を見学。いけばなとここまで深いつながりがあったなんてびっくり!

「いけばな資料館」では、池坊に伝わる花伝書などの貴重な資料を拝見。代々の家元が、いつ・どこで・誰のために・どんな花を生けた・・・ということが図解付きで記録されています。残念ながら館内撮影禁止だったので、どんな資料だったのかこのレポートではお伝えしづらいのですが、4月・11月以外は入館料無料で拝観できますので、興味のある方は是非足を運んでみてくださいね!

さて、特別見学でいけばなの歴史を学んだあとは、いよいよいけばな体験です。今回の講師は、イケメンで名をはせている(?)藤井真先生。普段は池坊短期大学で教鞭をとられています。
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いけばなのテーマは「ひなまつり」。ひな祭りに欠かせない、桃・菜の花・チューリップ・ナルコユリ・サクラコマチの5種の花をご用意いただきました。
いけばなを生けるコツとして、「主役」「脇役」「エキストラ」など、自分が生けたいテーマに合わせて花それぞれの役割を決めることなんだそうです。映画になぞらえて役割決めについての説明をしながら、先生がお手本を生けてくださり、その後各自作品作りに取り組みました。
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▲先生が選んだ主役は「桃」。まず主役から生けていきます
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▲そして出来上がったお手本がこちら!のびやかな桃、足元に絶妙に配された菜の花、その間を埋めるチューリップ・・・。計算しつくされた配置です。
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▲作品が出来上がったら、先生方にチェックしていただき、手直しをします。アドバイス通りに手直しするだけで、ぐっと見違える作品になるんです!

それぞれ思い思いの「ひなまつり」を表現したお花はお持ち帰りいただくことに。そして、自宅で出来るお花のアレンジ法も伝授していただきました。特に、ペットボトルを再利用して花器を作る方法は、お金をかけず手軽にできてエコにもなる!ということでとっても参考になりました。
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▲単純にペットボトルに花を生けるのではなく、ペットボトルの上半分をらせん状に切り取って、「花留」として使うと花が安定します
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▲ペットボトルと同じ透明の花留なので、目立たずスッキリ!

歴史ある池坊でのいけばな体験は、技術というよりも、花を生ける心や日本人の美的感覚の一端に触れられる貴重な一日になりました。今後も楽しい企画をご案内していきますので、どうぞご期待ください!

フクロウ

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