イベントレポート - Foret

ボタニカルキャンドル作り体験教室 レポート

四海波花カゴ作り体験教室 レポート

「竹」は、しなやかで丈夫、そして乾湿にも強いという特性を持っています。また、加工しやすいことから日本でも古くから暮らしの道具や工芸品、建材など身近な場面で利用されてきました。京都は竹の名産地としても知られており、寒暖の差が激しい盆地の土壌は、風土条件においても非常に適していると言えます。今回は、約100年にわたって伝統の技とものづくりの心を伝える“ヨコタケ”こと、京の銘竹問屋「横山竹材店」から職人さんをお招きして、「波」をイメージした竹カゴ「四海波花カゴ(しかいなみはなかご)」の作り方を教わりました。
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カゴ編みに使用するのは「真竹(マダケ)」の白竹です。体験教室では、約80cmの竹ヒゴ(竹の茎を細かく割って作られた細い棒)を表皮が付いた皮付きのものと、表皮が付いていないものとの2種類を使ってカゴに仕上げます。テーブルに用意されたのは竹ヒゴと、霧吹きに入った水、そして洗濯ばさみ。竹の皮が付いている側が表面です。まずは霧吹きで全体に水を吹きかけます。こうすることで、滑り止めと竹が割れるのを防ぐ効果があるそうです。ちなみにこの日の「竹ヒゴ」は、一本ずつ全て手作業で作っているそうです。心の込もった職人さんの丁寧なお仕事に脱帽ですね。
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縦8本、横8本で編んである竹ヒゴを4本ずつ分けて、外側の皮付きの竹が一番上になるように4本重ねてクロスさせ、さらにねじります。ねじった箇所がバラバラにならないよう洗濯ばさみで仮留めしたら、また霧吹きで水をかけて時計と逆方向に90度回転。職人さんのお手本を参考にしながら、この作業を合計4回繰り返し、結び目を4つ作ります。この竹ヒゴの編みをしっかりやっておかないと、出来上がってからバラバラになってしまうので注意が必要です。
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そこから竹ヒゴの端を井桁に組んだら、ようやく仮留めしていた洗濯ばさみを外します。最後は余って外に飛び出した竹ヒゴを内側に入れ込んでいきます。一本一本を丁寧に通しながら、形を整えれば「四海波花カゴ」の完成です。数ある竹カゴの種類の中でも、初心者の登竜門とも言われる「四海波花カゴ」。初めてチャレンジした方も、バッチリ素敵な竹カゴができました。花を生けたり小物入れにしたり、と使い方も色々。和のインテリアとして飾っても存在感抜群です。ぜひ自分だけのお気に入りの使い方を楽しんでくださいね!
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フクロウ

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