イベントレポート - Foret

二条城と佐々木酒造ツアー レポート

和モダンフラワーボックス レポート

「プリザーブドフラワー」は、生花や葉に特殊な保存液を染み込ませることで、長期間にわたって鮮やかな色や風合いを保つことができる魔法のようなお花です。1991年にフランスのヴェルモント社が特許保存技術を発表して以来、ヨーロッパのフラワーアーティストたちによって作品に取り入れられ、現在では日本でもメモリアルギフトやディスプレイフラワーとして数多く利用されています。今回Foretでは、このヨーロッパ生まれのプリザーブドフラワーに日本の和のテイスト取り入れた「和モダンフラワーボックス」の体験教室を開催しました。

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講師は兵庫県の芦屋で、プリザーブドフラワーを主体としたお店「FlowerDesignWorks il Fiore イル・フィオーレ」を運営する小雲靖子先生と5名のアシスタントのみなさんです。まずは先生からプリザーブドフラワーの特性に関するお話を聞きました。プリザーブドフラワーは、通常2〜3年はキレイな状態が保たれるそうですが、陽の光やエアコンの風が直接当たる場所に置いておくと花がひび割れてしまうことがあります。また湿気にも弱いので、液だれなどが付いてしまった場合は、ドライヤーの風で水分を飛ばすようにすると良いそうです。

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プリザーブドフラワーの基礎的なことを教わったら、早速作品作りに取りかかります。まずは「ワイヤリング」と呼ばれる作業から。ローズの花を手に取って、茎の部分にシルバーのワイヤーを1本刺して貫通させ、もう1本ワイヤーを刺してクロスさせます。ワイヤーを下に向かって曲げたら、ローズのクロスワイヤリングが完了です。続いては、小菊のワイヤリング。今度は花の真上から中心に向かって真っすぐにワイヤーを通します。最後はカーネーションのワイヤリング。カーネーションはローズよりも茎の部分が固いため、薄い部分にワイヤーを刺します。ちょっと固いなぁと感じる場合は、ワイヤーを回しながら刺すと上手くいきます。こちらも、もう1本ワイヤーを刺してクロスさせます。

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ワイヤリングが終わったら、いったんお花は横に置き、ボックスを用意します。ボックスの隅にはあらかじめ苔がセットされています。そこに、ワイヤーが通ったリボンやライラックのカーネーション、その隣にパールホワイトのカーネーションを挿します。次にハサミとピンセットを使いながら小菊を挿すのですが、最後にボックスの上からカバーをかぶせるので、お花が潰れないよう、高さを調整することが大切。お花を手でギューギュー押しつけるのは厳禁です!

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お花をセットし終えたら、和の雰囲気が可愛らしいラタンボールを2つと、パールの飾りを添えます。そして、最後の「大仕事」は紫陽花のワイヤリングです。ワイヤーをU型に曲げて「Uピン」を作ります。次に紫陽花の花びらを千切って、ボックスのすき間に合う大きさに調整します。
紫陽花の「茎」を作る容量で、紫陽花に直接Uピンを巻きつけます。ワイヤリングが完了したら、ボックスに挿しこみ、お花や飾りのすき間に緑色のベビーファイバーを入れて、苔に手毬を挿したらようやく完成です。

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日本の「伝統」とヨーロッパの「モダン」が見事に融合した、素晴らしい出来栄えの「和モダンフラワーボックス」が出来上がりました。お部屋のインテリアとしてはもちろん、大切な人へのギフトに贈っても素敵ですね。

Foretでは、今後も気軽にお楽しみいただける企画をたくさんご案内していきます。どうぞご期待ください!

フクロウ

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