イベントレポート - Foret

「Myポン酢」作り教室 レポート

京友禅スマホケース作り体験教室 レポート

元禄時代に誕生した京友禅は、日本における模様染めの代名詞と言われるほど、世界的にもよく知られる伝統工芸のひとつです。着物から和装小物など一見敷居が高い印象を受ける京友禅ですが、今回Foretでは、身近な存在のスマホケースに絵柄を染める、気軽な京友禅を体験していただきました。
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会場は創業100余年の伝統を持つ京友禅の老舗「丸益西村屋」。大正時代に建てられた京町屋の中にある趣深い工房です。まずは講師の先生から、京友禅の歴史に関するお話を聞きました。京友禅は京都知恩院の門前近くに住んでいた扇面絵師・宮崎友禅斎によって着物に模様が描かれたのが始まりだといわれているそうです。古来よりあった紋・昴(ろうけつ)・刺繍・金箔などの加工技術を継承しながらも、絵画に近い表現ができたこともあり、当時の人々の心を魅了したんだとか。
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今回体験したのは、友禅染めの技法のひとつ「摺込友禅」。型紙とハケを使って生地の上に絵柄を染め入れるので、初心者でも比較的簡単に本格的な作品ができあがります。テーブルの上に鮮やかな染料と、麻で作られたスマホケースの袋が用意され、まずは絵柄選びからはじめます。植物・動物・虫・魚・文字など絵柄は何百種類にもおよび、素敵な絵柄の中からお好みのデザインを考えていらっしゃいました。
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描く絵柄が決まったら、板の上にスマホケースの袋を置いて、その上から型紙を針で固定します。
ハケに染料をちょこっと乗せたら、ペーパーで無駄な染料をしっかりふき取って生地に色を染め入れていきます。ハケを立てるように心掛けることが、きれいに染めるポイントです。講師の先生から、色選びや重ね方、濃度調整のコツを教わっていくうちに、徐々に参加者のみなさんそれぞれの個性と味が絵柄にもあらわれてきました。
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最後に型紙を全部外して、オリジナルの京友禅スマホケースが完成です。自分で作ったとは思えない出来栄えにみなさん満足気。出来上がった作品はその日のうちにお持ち帰りいただきました。毎日身に付けるものだからこそ、美しく色鮮やかな京友禅の絵柄が、見るたびに嬉しくなりますね。
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フクロウ

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