イベントレポート - Foret

世界に一つ オリジナルレターボックス作り教室 レポート

京桐箱 型絵付け体験教室 レポート

上質な桐箱に華やかで雅やかな絵付けを施すことで、はんなりとした美しさを醸し出す京都の伝統工芸品「京桐箱」。今回は伊勢型紙を使った伝統的な手法で京桐箱の型絵付けが気軽に体験できる施設として「京の手創り体験 地域観光情報研究社」さんで、その極意を教わりました。
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型絵付けの工程は非常にシンプル。下絵を基に型紙を作り、その型紙を桐箱のフタに固定して、最後に色を付ければ完成です。型紙の下絵はオリジナルのデザインを自分で考えて作ることもできるのですが、非常に難易度が高く時間がかかってしまうため、今回はあらかじめ用意された下絵の中からお好みのデザインをお選びいただきました。舞子さんや花火、五重の塔など、どれも可愛いらしく、また組み合わせも自由自在なので「あれがいいかな?これがいいかな?」と頭を抱える参加者の方が続出。伝統工芸品作りの奥深さを感じます。
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次に、選んだ下絵を和紙に写していきます。下絵の上に和紙をのせると、絵柄が浮かび上がるので鉛筆で正確になぞっていきます。下絵を和紙に写し終えたら、今回最大の難所「絵柄の切り抜き」に取り掛かります。写した絵柄の線に沿って和紙をカッターで切っていくのですが、切りすぎたり、あらぬ方向にカッターの刃が流されたりと大苦戦!
張りつめた空気が漂う中、なんとか切り終えるとようやく型紙の完成です。
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型紙作りが終わると、いよいよ色付けです。型紙を桐箱のフタにテープで固定し、ずれないようにしっかりと固定します。そして、切り抜いた箇所を専用の絵の具をつけた筆でトントンと叩くようにして色を付けていくのですが、気を付けるポイントは、ズバリ!「水気」です。水気を多く含んだ筆で色付けを行うと、絵具が滲み輪郭がぼやけてしまいますので、丁寧に水気を取ってから色を付けていきます。
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色鮮やかな絵柄が浮かび上がってきたら型紙を桐箱のフタから外して、ついに完成です!それぞれ同じ下絵から作られたとは思えない個性豊かな作品に仕上がりました。出来上がった作品はその日のうちにお持ち帰りいただきました。家に帰ったら何を入れようか?どこに飾ろうか?そんな想像をするだけでも少し嬉しくなってしまうような帰り道だったのではないでしょうか?
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Foretでは、今後も気軽にお楽しみいただける企画をたくさんご案内していきます。どうぞご期待ください!

フクロウ

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